オリバー・カーンの自伝

ドイツサッカー界で最も多くのタイトルを獲得した選手の一人であり、ドイツ社会で最も発言力があるサッカー選手の一人である。1999年から2003年ごろまで各ドイツのメディアで世界ナンバーワンGKと紹介された。

圧倒的な威圧感と存在感でゴール前に君臨し、鬼のような形相で怒鳴りつける姿は、敵・味方双方から「闘将」と恐れられ、同僚プレーヤーに「この世で怖いものは戦争とオリバー・カーン」と言わしめるほど。

自分だけでなく、味方のミスを許さない完璧主義者で、ワールドカップ予選の試合後に、ロッカールームでチームディフェンダーを3時間も説教したという逸話を持つ。

しかし、そんなカーンも若い頃から順風満帆だったわけではなく、16歳の時には体格不良で、クラブチームの入団試験にことごとく落ちた経験を持ち、クラブチームで正GKの座をつかむまでには、何年もの努力と苦難の時期を送っている。